飲んだ帰りに、ラーメン屋ではなくパフェの店へ寄る。
札幌ではこれを「シメパフェ」と呼んでいて、札幌観光協会の公式サイトは、夜に味わうパフェの元祖は札幌のシメパフェだと紹介しています。関東や関西では「夜パフェ」という言い方もするようだ、とも書かれています。
中央線沿線で同じことをしようとすると、気になるのは店の営業時間と、夜の店にかかわる法律の決まりです。特に年齢の決まりは、パフェの店だからといって無関係とは言えません。
札幌で根付いた締め方
札幌観光協会の「ようこそさっぽろ」によると、近年の札幌にはパフェで締めるという文化が根付いています。たっぷりの果物やアイスを使ったご褒美感覚のパフェを出す専門店が多く、食器やグラス、盛り付けにこだわる店が多いことからSNS映えすると人気になった、というのが観光協会の説明です。
北海道観光の公式サイト「HOKKAIDO LOVE!」も、食事やお酒を楽しんだ後に贅沢なパフェを味わう、札幌生まれの人気食文化として取り上げています。市内には夜遅くまで営業する専門店が数多くあり、ワインやウイスキー、リキュールと合わせて楽しめる大人向けのパフェも人気だと書かれています。
同じ札幌には、すすきのの古い通りに約17店舗が軒を構える「元祖さっぽろラーメン横丁」もあります。ラーメンの街でパフェの締めが広まったと考えると、ちょっとおもしろい話です。
中央線沿線に、札幌のような夜パフェの専門店がどれだけあるかを数えた公的な資料は見当たりません。沿線で楽しむなら、夜まで開いているカフェやバー、ファミリーレストランのデザートも含めて考えることになります。営業時間は店ごとに違うので、出かける前に店の案内で確かめておくと安心です。
ラーメンとパフェ、締めとして何が違うか
締めのラーメンは、もう一食に近い締め方です。パフェは、甘いものを少しずつ楽しむデザートに近い締め方になります。お腹をいっぱいにして帰りたいのか、気分を変えて帰りたいのかで、選ぶものが変わります。
| 項目 | シメラーメン | シメパフェ |
|---|---|---|
| 位置づけ | 食事の延長 | デザート |
| 量の調整 | 一杯が基本 | 小さめのものを選ぶ余地がある |
| 写真との相性 | 店や人による | 札幌観光協会は器や盛り付けのこだわりをSNS人気の理由に挙げている |
| 札幌での例 | すすきのの元祖さっぽろラーメン横丁(約17店舗) | 市内の専門店(観光協会が「たくさん」と紹介) |
どちらが体にやさしいかは、一概に言えないと思います。パフェは量を選びやすい一方で、糖分も脂質も入っています。飲んだ後は体調に合わせて量を控えめにしておくと無難です。
深夜に甘いものを食べたいときの候補
専門店にこだわらなければ、候補はいくつかあります。それぞれ、出かける前に確かめておきたいことを並べます。
| 候補 | 確かめておくこと |
|---|---|
| パフェを看板にする店 | 夜の営業時間、ラストオーダー、席の予約ができるか |
| バーのデザート | デザートの有無とメニューの内容 |
| ファミリーレストラン | 店ごとの閉店時間とデザートの提供時間 |
| 持ち帰り | 夜に買える店と、家までの時間 |
飲み会の終わりが読めるなら、その時間にまだ開いている店を先に一つ決めておくと、帰り道で迷いません。個人的には、二軒目を探して歩き回るより、最初から行き先を決めておくほうが楽しみが長く続く気がします。
夜の店にかかわる法律の決まり
パフェとお酒を一緒に出す店もあります。ここで関係してくるのが、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律、いわゆる風営法です。
この法律は午前0時から午前6時までを「深夜」と呼んでいます(第13条第1項)。バーや酒場のように客にお酒を出す飲食店を深夜に営むときは、営業所ごとに、所在地を管轄する公安委員会へ届出書を出すことになっています(第33条第1項)。ただし、ふだんから主食と認められる食事を出している店は、この「酒類提供飲食店営業」から外れます(第2条第13項第4号)。お酒が出る店のすべてに同じ手続きがかかるわけではありません。
年齢の決まりもあります。飲食店営業を営む人は、午後10時から翌日の午前6時までの時間、18歳未満の人を客として店に立ち入らせてはならないとされています。保護者が同伴する場合は除かれます(第32条第3項が第22条第1項第5号を読み替えて準用)。
対象から外れる営業は、風営法施行規則の第102条に書かれています。ふだんから主食と認められる食事を出している店と、お酒を出さずに、コーヒーやケーキなどの茶菓類以外の飲食物も出している店です。裏を返すと、コーヒーとパフェだけの店や、主食を出さないバーは、この決まりの対象になりえます。自分の行く店がどちらに当たるのか分からないときは、店の案内や、必要なら警察の窓口で確かめてください。
お酒そのものについては、二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律が、営業者は二十歳未満の人が飲むと知りながら酒類を売ったり出したりしてはならないと定めています(第1条第3項)。年齢の確認などの措置を取ることも営業者に求めています(同条第4項)。パフェにお酒を合わせる店もあるので、年齢確認を求められたら素直に応じましょう。
ここに書いたのは法律の要点で、個別の事案についての法的な助言ではありません。家族や18歳未満の友人と夜に出かけるなら、時間帯を先に決めておくと迷わずに済みます。
最後まで楽しむための小さな工夫
飲み会の途中で少しお腹に余裕を残しておくと、パフェを最後まで楽しめます。これは意外と難しく、締めのつもりが一口で満腹、ということも起こります。
夜まで開く店は席数が少ないこともあります。友人同士で違う味を頼んで分け合えば、一人あたりの量も減らせます。
昼のパフェなら、西荻窪の純喫茶それいゆのチョコレートバナナパフェの記事があります。夜の専門店とは違う、喫茶店の落ち着いた時間のパフェです。
夜のパフェで迷いやすいこと
シメパフェはどこで生まれた文化ですか。
札幌観光協会と北海道観光の公式サイトが、札幌の食文化として紹介しています。夜に味わうパフェの元祖は札幌のシメパフェだ、というのが観光協会の説明です。
シメラーメンとシメパフェ、どちらが体に優しいですか。
一概には言えません。パフェは量を選びやすい一方で糖分や脂質も入っているので、体調に合わせて量を控えめにしてください。持病がある場合は医師の指示を優先してください。
深夜営業のスイーツ店はどうやって探せばいいですか。
地図アプリで営業時間を絞り込む方法がありますが、時間は変わることがあります。店の公式サイトやSNSの案内で確かめるのが確実です。
一人でも入りやすいですか。
カウンター席のある店なら立ち寄りやすいと思います。席の構成は店の案内で確かめてください。
パフェとお酒を一緒に楽しむこともできますか。
お酒を出す店もあります。主食を常に出す店を除き、お酒を出す飲食店が深夜に営業するには風営法にもとづく公安委員会への届出が必要です。営業者は、二十歳未満の人が飲むと知りながら酒類を出してはならないと法律で定められています。
未成年でも夜にパフェを食べに行けますか。
風営法では、飲食店営業を営む人は午後10時から翌日の午前6時まで18歳未満の人を客として立ち入らせてはならないとされています(保護者同伴を除く)。主食を常に出す店や、お酒を出さずに茶菓類以外も出す店は対象から外れます。コーヒーとパフェだけの店は対象になりえるので、店の案内で確かめてください。
季節によってパフェの内容は変わりますか。
旬の果物を使った季節のパフェを出す店もあります。内容は店ごとに違うので、店の発信で確かめてください。
出かける前に決めておくこと
シメパフェは札幌生まれの食文化で、関東や関西では夜パフェという言い方もあるそうです。沿線で同じ締め方をするなら、夜まで開いている店を先に探しておくことになります。
夜の店には営業時間と年齢の決まりがついて回ります。行き先と時間帯を先に決めてから飲み会を始めると、帰り道はだいぶ楽です。
出典
- 札幌観光協会「ようこそさっぽろ」札幌グルメ完全ナビ(シメパフェで札幌市民気分、元祖さっぽろラーメン横丁の約17店舗)(2026年11月3日確認) https://www.sapporo.travel/?p=9097
- 北海道観光公式サイト HOKKAIDO LOVE!「札幌シメパフェ」(2026年11月3日確認) https://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail_12864.html
- 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 第2条第13項第4号、第13条第1項、第22条第1項第5号、第32条第3項、第33条第1項(e-Gov法令検索、2026年11月3日確認)
- 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則 第102条(e-Gov法令検索、2026年11月3日確認)
- 二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律 第1条第3項、第4項(e-Gov法令検索、2026年11月3日確認)
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