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国立・西国分寺エリアのグルメ事情とは?大学通りと史跡散策で見る2駅の違い

「国立」という駅の名前は、国分寺と立川の中間に駅をつくることから、両方の頭文字を取ってつけられたものだそうです。国立市の案内にそう書いてあります。隣の西国分寺はその名のとおり国分寺の西にあって、中央線と武蔵野線が交わる駅。名前の由来からして、この二つの駅は性格が違います。

片方は大学と一緒に開かれた街、もう片方は路線が交わる場所に武蔵国分寺の跡が広がる街。どちらで降りるかは、その日に何をしたいかで決めると早いです。

大学と同じ年に開いた駅

国立市によると、1926年(大正15年)に東京高等音楽学院(現・国立音楽大学)が移転し、同じ年に国立駅が開業しました。翌1927年(昭和2年)には東京商科大学(現・一橋大学)が移ってきます。駅と音楽学院が同じ年、商科大学がその翌年。街の最初の数年に、大学が二つ続けてやってきた計算になります。

大学通りの桜は1934年(昭和9年)に植えられました。その前の年の皇太子(上皇陛下)の誕生を記念したものだと、同じ案内にあります。駅から大学へ向かう道の桜は、そういう由来の並木です。市の案内によると、今は緑地帯に桜といちょうが交互に植えられています。

文教地区という決まりと、街の顔

戦後、米軍立川基地の影響でホテルや旅館の新設が増え、教育の環境を守ろうという住民運動が起こって、国立は1952年(昭和27年)に文教地区の指定を受けました。東京都文教地区建築条例にもとづく特別用途地区で、第一種文教地区では、風俗営業関連建築物、ホテル等、劇場等、マーケット、遊戯場等、一定の工場等などの建築が規制されます。第二種文教地区は、マーケットや遊戯場、工場が市の案内の項目に入らない分、規制の範囲が少し狭くなります。

並木道の落ち着いた印象に、この制度が関わっている部分はあると思います。ただ、規制されているのは建物の用途です。市の案内に挙がる項目の中に、ふつうの飲食店やチェーン店という言葉はありません。どんな店が入るかは、この制度だけでは決まりません。

市内のどこにでも一律に及ぶ決まりでもなくて、市の特別用途地区のページには第一種と第二種の面積が載っています。個別の区域が気になる人は、市の都市計画の窓口に聞いてみてください。

二つの駅を並べてみる

駅 成り立ち 歩いて行ける場所 向いている日
国立 1926年開業。同年に音楽学院、翌年に商科大学が移転。1952年に文教地区の指定 大学通りの桜並木(1934年植樹)。駅前から延びる旭通りと富士見通り 並木を眺めて過ごす昼、落ち着いて食事をしたい日
西国分寺 中央線と武蔵野線の乗換駅 武蔵国分寺跡(1922年国史跡)。都立武蔵国分寺公園(駅から徒歩7分)。お鷹の道・真姿の池湧水群(名水百選) 史跡を歩いた帰りの食事、乗り換えの合間

表にすると、国立は「通り」の街で、西国分寺は「跡地と公園」の街です。食事を主役にするか、散歩を主役にするか。そこが分かれ目になります。

西国分寺は史跡の帰りに寄る駅

国分寺市によると、天平13年(741年)に聖武天皇が諸国に国分寺の建立を命じ、武蔵国では東山道武蔵路沿いの東に僧寺、西に尼寺が計画的に配置されました。その跡が武蔵国分寺跡で、1922年(大正11年)に国史跡に指定されています。

都立武蔵国分寺公園は、東京都公園協会の案内で西国分寺駅から徒歩7分。環境省の名水百選には、国分寺市の「お鷹の道・真姿の池湧水群」が入っています。駅から史跡、公園、湧水とつないで歩けるので、散策が主役で食事は帰りに、という組み立てが自然にできます。

中央線と武蔵野線が交わる駅という点も使いでがあります。乗り換えの合間に駅の近くで軽く済ませる使い方と、史跡をひと回りしてから落ち着いて食べる使い方。この二つが西国分寺の持ち味だと思います。

駅から公園や湧水へ向かう道は、食べ歩きの道というより散歩の道だと考えておくほうが無難です。店は先に決めておいて、歩き終わってから向かう。順番をそう組むと、帰りに空腹で迷う時間が減ります。

国立は通りを歩きながら決める駅

駅の南口から一橋大学へ向かう大学通りは、1934年に植えられた桜の並木道です。市の景観の計画によると、大学通り、旭通り、富士見通りは大正時代の開発で駅を中心に放射状に整備された通りで、三つの沿道に商店街があります。並木を眺めながら歩いて、気になった店の前で足を止める。国立はそういう選び方ができる街です。

どの通りに個人店が多いかは、言い切れる数字が見当たりません。ただ、歩いて選べる形になっていること自体が、この駅の強みだと思います。定休日や営業時間は店ごとに違うので、目当てがある日は店の案内を見てから出かけてください。

同じ日に二駅を回るなら、国立で食事をしてから西国分寺で史跡を歩くか、西国分寺を歩いてから国立で食事をするか。どちらの順でも組めますが、桜の時期は国立の並木が混むことがあるので、昼を早めにするか時間をずらすのが現実的です。

その日の目的で駅を選ぶ

  • 並木道を眺めてゆっくりしたい。国立の大学通り。駅から南へまっすぐ延びる
  • 商店街を歩きたい。国立の富士見通りや旭通り。市の商店会の一覧にも通りの名を冠した商店会が並ぶ
  • 史跡や公園を歩いたあとに一息つきたい。西国分寺。武蔵国分寺跡、都立武蔵国分寺公園、お鷹の道をつないで歩ける
  • 乗り換えの合間に軽く済ませたい。西国分寺。中央線と武蔵野線の乗換駅
  • 落ち着いた雰囲気で会食したい。国立。文教地区の指定を受けた街で、並木を歩いて店を選べる

出かける前につまずきやすいこと

  • 個人店は定休日や営業時間が店ごとに違う。目当ての店があるなら公式の案内を見てから
  • 西国分寺は散策が先、食事はあとの順で組む。店を決めずに歩き始めると帰りに迷う
  • 文教地区の規制は区域が決まっていて、市内すべてに同じように及ぶわけではない。区域は市の都市計画の窓口で
  • 桜の時期の国立は並木が混むことがある。食事の時間を早めにするか、ずらす
  • 武蔵野線に乗り換える予定があるなら、西国分寺で食事を挟むと動きやすい

この二駅で聞かれそうなこと

国立の大学通りにチェーン店が少ないのはなぜですか

国立は1952年に文教地区の指定を受け、第一種文教地区では風俗営業関連建築物やホテル等、劇場等、マーケット、遊戯場等の建築が東京都文教地区建築条例で規制されています。規制の対象は建物の用途で、チェーン店そのものを禁じた決まりではありません。店の数を並べた公的な資料は見当たらないので、並木道の印象がどこまで制度の影響かは言い切れません。

富士見通りと大学通りはどう違いますか

大学通りは駅から南へまっすぐ延びて一橋大学の前を通る、桜といちょうの並木の道です。富士見通りも国立駅前から延びる通りで、市の景観の計画では富士山への眺めを生かすように整備された通りとされています。どちらの沿道にも商店街があります。

西国分寺で史跡散策と食事を組み合わせるにはどう回ればよいですか

都立武蔵国分寺公園は西国分寺駅から徒歩7分で、武蔵国分寺跡やお鷹の道も歩ける範囲です。先に散策してから駅の周りに戻って食事をする順が動きやすく、店は出かける前に決めておくと帰りに迷いません。

国立と西国分寺では、どちらが飲食店が多いですか

駅ごとの店の数を並べた公的な資料は見当たりません。国立は大学通りや富士見通りを歩きながら選べる形で、西国分寺は散策が主役の駅なので、目当ての店を決めてから向かうほうが動きやすいです。

西国分寺は中央線と何線の乗換駅ですか

武蔵野線です。東京都公園協会の案内でも、都立武蔵国分寺公園の最寄りとして中央本線・武蔵野線の西国分寺駅が挙がっています。乗り換えの合間に食事を挟む使い方もできます。

どちらの駅で降りるか

国立は1926年に音楽学院と同じ年に開き、1952年に文教地区の指定を受けました。西国分寺は741年に建立が命じられた武蔵国分寺の跡と、公園と湧水を抱えた乗換駅です。並木を歩いて店を選ぶ日は国立、史跡を歩いて帰りに食べる日は西国分寺。隣同士の駅なので、どちらかで迷ったら両方回る手もあります。

出典

  • 国立市「くにたちの歴史(まちの成り立ちと発展)」(1926年の駅開業と音楽学院の移転、1927年の商科大学の移転、1934年の桜の植樹、地名の由来)(2026年11月3日確認) https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/soshiki/Dept01/Div01/Sec02/gyomu/0355/1461065932144.html
  • 国立市「特別用途地区」(1952年の文教地区指定、立川基地の影響と住民運動、第一種文教地区の建築規制、東京都文教地区建築条例)(2026年11月3日確認) https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/soshiki/Dept06/Div01/Sec01/gyomu/0524/0527/1461062103883.html
  • 国分寺市「武蔵国分寺跡【国指定史跡】」(741年の詔、僧寺と尼寺の配置、1922年の国史跡指定)(2026年11月3日確認) https://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/kouen/1005196/1004222.html
  • 東京都公園協会「武蔵国分寺公園」(西国分寺駅から徒歩7分、中央本線・武蔵野線)(2026年11月3日確認) https://www.tokyo-park.or.jp/park/musashikokubunji/
  • 環境省「名水百選」一覧(東京都 国分寺市 お鷹の道・真姿の池湧水群)(2026年11月3日確認) https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/meisui/list/index.html
  • 国立市「国立市の概要」(大学通りの向きと並木)(2026年11月3日確認) https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/soshiki/Dept01/Div01/Sec02/gyomu/0355/1461065791598.html
  • 国立市景観づくり基本計画(大学通り、旭通り、富士見通りの放射状の整備、沿道の商店街、富士山への眺め)(2026年11月3日確認) https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/material/files/group/52/keikankihonkeikakuho.pdf
  • 国立市「国立市内商店会マップ+HPリンク集」(旭通りと富士見通りの商店会)(2026年11月3日確認) https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/soshiki/Dept05/Div01/Sec02/gyomu/0473/shoutengai/1481692298070.html
  • 国立市公式サイト(市の案内の入口)(2026年11月3日確認) https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/
  • JR東日本「各駅の乗車人員」(駅の利用者数を調べるときの確認先) https://www.jreast.co.jp/passenger/

ほかの区間の駅も

沿線の別の区間を同じように比べた記事です。新宿駅周辺のグルメ事情と、武蔵境・東小金井・武蔵小金井エリアのグルメ事情。西国分寺から東へ数駅戻る日は、後者が役に立ちます。

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