シーン・目的別

中央線沿線グルメ探しに使える食べログ以外のアプリ活用法

82.3%。総務省の令和7年通信利用動向調査(令和8年5月29日公表、調査時点は令和7年8月末)で、インターネット利用者のうち、利用目的・用途として「SNS(無料通話機能を含む)の利用」を挙げた人の割合です。複数回答で、用途の中で最も高い数字でした。

この数字は店探しに限ったものではなく、調査でいちばん多いSNSの利用目的は「従来からの知人とのコミュニケーションのため」です。それでも、これだけ多くの人が開いている場所なら、店の写真に出会うこともあるはずです。大手グルメサイトの評価欄を開く前に、写真を一枚見て決める。そんな探し方をする人にとって、食べログ以外の情報源にはそれぞれ得意な場面があります。

一つの入口だけでは届かない店がある

大手グルメサイトは掲載の数が多い一方で、開いたばかりの店や、自分から発信しない個人店は、評価や口コミがまだ集まっていないことがあります。小さな個人店を探したい日には、ここが効いてきます。

地図アプリ、SNS、地域のメディア。入口を二つ三つ持っておくと、評価の数が少ないというだけで候補から落ちていた店が、別の入口から見えてきます。全部を毎回使う必要はなく、その日の目的に合う入口を一つ足すくらいで十分です。

情報源ごとの持ち味

SNS

写真を中心にしたSNSでは、店の公式アカウントが新しい品や営業の変更を出していることがあります。ハッシュタグで探せば、客の投稿から盛り付けや店内の様子も見えます。情報は断片的なので、一つの投稿で決めず、何枚か見比べるほうが外れにくいです。

地図アプリ

営業時間や定休日、写真、口コミを一画面で見られるのが地図アプリの強みです。駅の周辺をひと目で眺めて候補を絞る使い方に向いています。営業時間の欄は、最後は店の公式の案内で確かめてください。口コミは投稿の時期も一緒に見ると、今の店の姿に近いものを選べます。

予約と順番待ちのアプリ

混む店の中には、順番待ちをアプリで受け付けているところがあります。現地に並ばずに待ち時間を見られるので、沿線を移動しながら予定を組みやすくなります。使えるかどうかは店ごとに違うので、店の案内で確かめてから向かうのが確実です。

地域のメディアとローカルサイト

特定の駅やエリアに絞って発信しているメディアがあります。大手サイトとは違う見方で店を取り上げていることがあり、比べる材料になります。更新の頻度は媒体によってまちまちなので、記事の日付は見ておいてください。

フードデリバリーのアプリ

持ち帰りや宅配に対応している店を探すなら、デリバリー系のアプリが役に立ちます。載っているメニューの写真や価格から、店に行く前に雰囲気の見当がつくこともあります。

動画のアプリ

短い動画が中心のサービスでは、調理の様子や店内の空気を映像で見られます。湯気の立ち方や盛り付けの動きは、写真より動画のほうが伝わります。ただ、編集された映像から混み具合や待ち時間まで読み取るのは難しいです。雰囲気をつかむためのものと割り切ると使いやすいです。

地域の掲示板やQ&A

住んでいる人どうしが情報を交換する掲示板やコミュニティもあります。長く地元にいる人の投稿が集まることもある場所なので、評価サイトに載りにくい古い店の話が出てくることがあります。投稿の時期と、その人が何を基準に書いているかは気にしておきたいところです。

並べて比べる

情報源 強み 弱み 使いどころ
SNS 新しい情報と雰囲気を写真で見られる 断片的で網羅性は低い 盛り付けや店内を先に見たいとき
地図アプリ 営業時間や口コミの数が見やすい 評価の数字だけでは店の今の姿までは分からない 駅の周辺から候補を一度に絞るとき
予約・順番待ちアプリ 待ち時間を先に見られる 使える店が限られる 混む店に効率よく入りたいとき
地域のメディア 独自の見方で店を紹介している 更新の頻度にばらつきがある 大手サイトと違う視点で比べたいとき
デリバリーのアプリ 持ち帰りや宅配の対応が分かる 店内の雰囲気はつかみにくい 持ち帰りや宅配を考えているとき
動画のアプリ 調理や店内を映像で見られる 編集で実態と差が出ることがある 雰囲気を具体的に知りたいとき
地域の掲示板 地元の人の情報が集まりやすい 情報の新しさにばらつきがある 長く続く店を探したいとき

七つ全部を使う日はまずありません。候補を出す入口、雰囲気を見る入口、待ち時間を見る入口。段階ごとに一つずつ決めておくと、探す時間が長くなりすぎずに済みます。

その日の場面で入口を変える

初めての駅で候補を出したいとき

地図アプリで駅の周辺を一覧にして、気になった店の名前をSNSで引く。この順番が手早いです。地図で営業の有無を見て、SNSで今の様子を見る、という役割分担になります。

混む店に待たずに入りたいとき

順番待ちアプリに対応している店なら、着く前に整理券を取れる場合があります。順番が近づくまで別の用事を済ませて、頃合いで店に向かう。沿線を移動する日と相性のいい使い方です。

評価サイトに載っていない店を探したいとき

地域のメディアや、地元の投稿が多いSNSのアカウントを追っておくと、評価が付く前の新しい店に早く気づけることがあります。地元で長く続く店なら、掲示板のほうに名前が出ていることもあります。

気をつけたい五つのこと

  • SNSの投稿は個人の感想なので、一件で決めず、何件か見比べる
  • 営業時間の更新の早さはアプリごとに違う。最後は店の公式の案内を見る
  • 順番待ちアプリは全部の店で使えるわけではない。対応しているかを先に確かめる
  • 地図アプリの口コミは投稿が古いこともある。投稿の時期を見る
  • アプリを増やすほど探す時間が延びる。目的に合わせて優先順位を付ける

口コミの後ろに広告があることもある

アプリの口コミやSNSの投稿を読むときに、前提として知っておきたい決まりがあります。消費者庁によると、令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となりました。広告であるにもかかわらず、広告であることを隠す表示がこれに当たります。

読むときの手がかり
広告だと分かる書き方をしている投稿は、その前提で読めます。書いていないから広告ではない、とまでは言い切れません。投稿者のほかの投稿を見て、特定の店ばかり繰り返し取り上げていないかを見るのも一つの手です。星の数や投稿の多さだけで信頼の度合いは測れないので、入口をいくつか持っておく意味はここにもあります。

消費者庁は、景品表示法の対象となるのは事業者だけで、規制の対象は商品・サービスを供給する事業者(広告主)であり、企業から広告・宣伝の依頼を受けたインフルエンサー等の第三者は規制の対象とはならない、と説明しています。投稿した本人ではなく、依頼した側が問われる仕組みです。読む側としては、誰がその投稿を望んだのかを一度考えてみるくらいの距離感でちょうどいいと思います。

スマホとSNSはどのくらい使われているか

82.3%と同じ総務省の調査には、ほかの数字もあります。世帯のスマートフォンの保有割合は91.8%で、引き続き9割超えです。年齢別に見ると、13〜49歳の各年齢階層ではSNSの利用が最も高く、50歳以上の各年齢階層では電子メールの送受信に次いでSNSの利用の割合が高くなっています。

項目 令和7年通信利用動向調査の数字
世帯のスマートフォン保有割合 91.8%
インターネットの利用目的で最も高い用途 SNS(無料通話機能を含む)の利用 82.3%
13〜49歳の各年齢階層で最も高い用途 SNS(無料通話機能を含む)の利用
50歳以上の各年齢階層 電子メールの送受信に次いでSNSの利用が高い

50歳を超えてもSNSは電子メールの次に来る、という結果です。店の側から見ると、SNSでの発信が届く相手は思っているより幅広いのかもしれません。探す側から見ると、親の世代と一緒に店を探すときも、SNSの写真を見せて相談する方法が通じることは多そうです。

探すときに引っかかること

大手グルメサイトを使わなくても店は見つけられますか

地図アプリやSNS、地域のメディアを組み合わせれば、大手グルメサイトを使わなくても候補は絞れます。営業日や時間は、最後に店の公式の案内で確かめてください。

SNSでの店探しはどのように始めればよいですか

気になる駅の名前や料理のジャンルでハッシュタグを探すと、客の投稿が見つかりやすいです。店の公式アカウントがあれば、そちらで営業の変更も分かります。

順番待ちアプリはどんな店で使われていますか

行列ができやすい店で使われていることがありますが、全部の店が対応しているわけではありません。店の公式の案内で確かめてください。

地図アプリの口コミはどこまで信頼できますか

件数が多いほど傾向はつかみやすいですが、一件一件は個人の感想です。投稿の時期を見ながら、何件か読み比べて判断してください。

複数のアプリを使い分けるコツはありますか

候補を出す段階、雰囲気を見る段階、待ち時間を見る段階で、使うアプリを一つずつ決めておくと迷いません。全部を毎回使う必要はありません。

動画共有系アプリで店を探すときの注意点はありますか

短い動画は編集されていることが多く、混み具合や待ち時間までは正確に伝わらない場合があります。雰囲気をつかむための参考と考えて、ほかの情報源と合わせて判断してください。

地域コミュニティやローカルメディアはどう探せばよいですか

沿線名や駅名に、地域情報やローカルメディアといった言葉を組み合わせて検索すると、その土地に絞って発信しているメディアやアカウントが見つかりやすいです。

アプリを閉じる前に

地図で候補を出して、SNSで今の様子を見て、混む店なら順番待ちアプリを確かめる。入口を三つ持てば、大手サイトの評価が付く前の店にも手が届きやすくなります。口コミを読むときは、誰がその投稿を望んだのかを一度だけ考える。それで十分です。

出典

  • 総務省「令和7年通信利用動向調査の結果」(令和8年5月29日公表、調査時点は令和7年8月末。世帯のスマートフォン保有割合91.8%、インターネット利用者の利用目的・用途(複数回答)で「SNS(無料通話機能を含む)の利用」が82.3%で最も高い、13〜49歳の各年齢階層ではSNSの利用が最も高い、50歳以上の各年齢階層では電子メールの送受信に次いでSNSの利用が高い、SNSの利用目的は従来からの知人とのコミュニケーションが最も高い)(2026年11月3日確認) https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/260529_1.pdf
  • 消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」(規制の対象は商品・サービスを供給する事業者(広告主)で、依頼を受けたインフルエンサー等の第三者は対象外)(2026年11月3日確認) https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/

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