料理ジャンル別

中央線沿線の韓国料理店の楽しみ方

サムギョプサルを焼く店と、スンドゥブを出す食堂は、同じ韓国料理店の看板でも使い方がだいぶ違います。一人で入りやすいのはどちらか、辛さを選べるのはどんな料理か、鍋は一人でも頼めるのか。入る前に分かっていると、席についてから迷う時間がずいぶん減ります。

席に着くと頼んでいない小皿が並ぶパンチャン(副菜)の扱いも、ユッケやレバ刺しのような肉の生食の決まりも、知らないと会計やメニューの読み方で引っかかるところです。

店の型は大きく四つ

型 特徴 向いている使い方
サムギョプサル中心 豚の三枚肉を自分たちで焼いて野菜で包む 複数人での食事や飲み会
チゲ・定食の食堂 スンドゥブやビビンバなど一人前で完結する料理 一人のランチ、軽い夕食
チーズタッカルビ中心 鉄板で鶏とチーズを焼く、見た目も楽しい料理 友人同士の食事
小皿料理と酒 チヂミやトッポギなどを少しずつ マッコリやソジュと軽く一杯

人数で考えるのが、手早い選び方だと思います。一人なら食堂の型、何人かいるなら焼き物や鍋の型。同じ店が二つの型を兼ねていることもあるので、メニューの写真で「一人前で完結する皿があるか」を見ておくと外しにくくなります。

辛い料理が苦手な人と行くなら、辛さを調整できる料理があるかを先に確かめてください。サムギョプサルのようにタレで辛さを足し引きできる料理は、苦手な人が一人いるときの逃げ道になります。チーズタッカルビは店の味付けで辛さが変わるので、注文のときに聞くのが確実です。

会計とメニューに関わる四つの点

確認する点 店による違い
パンチャン(副菜) 無料でおかわりできる店と、有料の店がある
辛さ 調整できるかは料理による
提供単位 一人前では受けない料理がある(チゲ、鍋類)
肉の生食 牛レバーと、豚の肉や内臓は生食用の提供が禁止。牛肉の生食には規格基準がある

パンチャンは、店の個性が分かりやすく出るところです。キムチやナムルの品数や味付けに店の考え方が表れますし、おかわりが無料か有料かで会計の感覚も変わります。おかわりを頼むときに一言「追加は有料ですか」と聞いてしまえば、あとで驚くことはありません。

鍋やチゲは、一人前では受けない店があります。一人で行く日は、一人前のメニューがあるかどうかを品書きで見てから席につきましょう。

生で食べられない肉の話

2012年(平成24年)7月から牛のレバーを、2015年(平成27年)6月12日から豚の肉や内臓を、生食用として販売・提供することは禁止されています。メニューにレバーがあれば、それは加熱して食べるものです。

厚生労働省の説明では、牛のレバーを安全に生で食べる方法がなく、生で食べると腸管出血性大腸菌による重い食中毒の発生が避けられないことが理由とされています。少数の菌でも食中毒を引き起こすこと、「新鮮」かどうかは関係ないことも、同じページに書かれています。

豚も生食用には販売できません。厚生労働省のページには、E型肝炎ウイルスのほか、細菌による食中毒や寄生虫のリスクが挙がっています。サムギョプサルは豚肉なので、話が盛り上がっていても、中までしっかり焼いてから包んでください。

ユッケや牛刺しのような牛の肉の生食については、食品衛生法で規格基準が設けられています。メニューにあるかどうかは店の判断なので、見当たらなければ出していない店だと考えればよいと思います。

皿ごとに店の違いが出るところ

サムギョプサル

厚切りの豚バラを鉄板で焼き、サンチュやえごまの葉で包んで食べます。肉の厚み、包む野菜の種類、タレの種類に店の違いが出ます。

チゲとスンドゥブ

辛さと具材で個性が出る鍋料理です。一人前で出す店と、一人前では受けない店に分かれます。

パンチャン(副菜)

キムチやナムルなど、食事に添えて出る小皿です。どんな小皿が何品つくかは、店ごとの楽しみでもあります。

肉を焼く店での注文の運び

  1. 人数分の肉を頼む(最初は少なめにして追加するほうが無駄が出ない)
  2. 包む野菜(サンチュ、えごまの葉など)とタレの種類を確かめる。追加が有料の店もある
  3. 焼くのは客か店員かを確かめる。店員が焼いてくれる店では、焼き上がるまで待つ
  4. 締めは、鉄板に残った脂でご飯を炒めるポックンパプや、冷麺を頼む店がある

焼く係を一人決めておくと、話しながらでも焦がさずにすみます。脂が鉄板の端に流れるつくりの鉄板なら、キムチやもやしを脂の流れる側で一緒に焼いて、肉と合わせて食べられます。

肉の量は、少なめに始めて足すほうが余らせずに済みます。最初に多く頼みすぎると、最後のほうはお腹と相談になります。

一人の日は食堂の型で

一人なら、スンドゥブチゲやビビンバ、クッパのように一品で完結する料理が向いています。パンチャンが付く店では、小皿を少しずつ食べながらご飯と汁物を合わせるだけで定食のような一食になります。

昼の時間帯は定食の形で出す店もあるので、ランチの品書きを先に見ておくと選びやすいです。

お酒を頼むなら、マッコリやソジュなど韓国の酒をそろえている店もあります。20歳未満の人が飲むと知って酒類を提供することは法律で禁じられていて、店には年齢確認などの措置が求められているので、年齢を聞かれることがあります。

こうなると困る

  • 辛さを確かめずに頼み、刺激が強すぎた → 辛さの段階を選べるか聞く
  • 一人で行ったら鍋が一人前では頼めなかった → 一人前のチゲや定食がある店を選ぶ
  • パンチャンのおかわりで会計が増えた → おかわりの扱いを先に聞く
  • レバ刺しを目当てに行ったらメニューになかった → 牛レバーの生食用の提供は禁止されているので、加熱の料理で考える

韓国料理店の疑問あれこれ

一人でも韓国料理店に入りやすいですか

チゲや定食を出す食堂の型なら、一人前で完結する料理があり入りやすいです。サムギョプサルや鍋の店は、一人前では受けない料理もあるので先に品書きを見ておいてください。

レバ刺しは食べられますか

牛のレバーは2012年(平成24年)7月から、食品衛生法にもとづいて生食用としての販売・提供が禁止されています。豚のレバーを含む肉や内臓も、2015年(平成27年)6月12日から同じく禁止です。メニューにあるレバーは加熱して食べるものです。

辛いものが苦手でも楽しめますか

サムギョプサルやビビンバのように、タレやコチュジャンの量で辛さを加減しやすい料理があります。チーズタッカルビなどは店の味付けによるので、注文時に辛さを控えめにできるか聞いてみてください。

パンチャンはおかわりできますか

無料でおかわりできる店と有料の店があります。気になるときは注文時に確かめてください。

人数で決めて、辛さを聞く

一人なら一人前で完結する食堂の型、何人かなら焼き物や鍋の店。辛さとパンチャンの扱いは、注文のときに一言聞けば済みます。

肉の生食に法律の決まりがあることを知っておくと、メニューにレバ刺しがない理由も分かります。残念に思う人もいるでしょうが、その分、焼いた肉の楽しみ方を聞いてみるのも悪くないと思います。

出典

  • 厚生労働省「牛レバーを生食するのは、やめましょう(「レバ刺し」等)」(平成24年7月からの牛レバーの生食用の販売・提供の禁止とその理由。2026年11月3日確認) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syouhisya/110720/index.html
  • 厚生労働省「お肉はよく焼いて食べよう」(豚のお肉や内臓のリスク、平成27年6月12日から適用された生食用の販売の禁止。2026年11月3日確認) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049964.html
  • 静岡県「食肉に関するお知らせ」(牛の食肉の生食用の規格基準。2026年11月3日確認) https://www.pref.shizuoka.jp/kenkofukushi/eiseiyakuji/shokuanzen/1003123/1052509/1025215.html
  • 二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律 第1条(e-Gov法令検索、2026年11月3日確認)

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