きも焼き、八幡巻、レバー焼き、えり焼き。この日頼んだ串は、どれもうなぎの別の部位です。西荻窪の駅の北側にある「うなぎ川勢」は、うな重やうな丼だけでなく、うなぎをさばいたときに出る部位を1本ずつ串にして焼いてくれる店です。
荻窪の北口駅前通り商店街で長く営業していた「川勢」が、2026年1月で荻窪の店を閉め、3月6日に西荻窪で営業を再開した店です(号外NET 杉並区、食べログの店舗情報)。号外NETは1986年創業の老舗と紹介しています。店の公式サイトや公式SNSは見当たらないので、営業時間や定休日は店で確かめてください。
串を何本かつまみながらお酒を飲んで、締めにうな丼。そういう食べ方をしている人が多い店です。
- 荻窪から2026年3月に西荻窪へ移転した老舗うなぎ店
- 頼んだ串焼き4種(きも焼き・八幡巻・レバー焼き・えり焼き)と白焼き蒲焼の盛り合わせ、締めのうな丼
- 別の日に頼んだ、うな丼と肝吸いだけの組み合わせ
- 串の名前と部位の見当、頼む順番の考え方
- 食べログ・Googleマップ・Yahoo!マップの口コミの傾向
- 住所、席、予約、支払い(掲載情報)

きも焼き、八幡巻、レバー焼きの3本が1皿に並んで、きゅうりの漬物が添えられていました。部位が違う串が3本ですから、どれがどの名前かを見比べるところから始まります。

えり焼きは、頭に近い部位を串にしたもの。この1本だけを寄せて撮っています。

近くで写すと、タレを絡めて焼いた串だということがよく分かります。

白焼きと蒲焼を盛り合わせた串です。2本が同じ皿に並んでいます。

締めはうな丼。きゅうりの小鉢が付きます。

2人でうな丼を1つずつ頼んで、吸い物と一緒に並べたところです。

別の日には串焼きを頼まず、うな丼と肝吸いだけにしました。

うな重ではなく丼で、品数を絞れば手早く食事が済みます。串と一緒に飲む日と、丼だけで済ませる日。どちらの使い方もできる店です。
串の名前と部位の見当
1尾からほんの少ししか取れない部位が多いので、うなぎをたくさんさばく専門店ならではの品だと思います。
名前だけでは中身が想像しにくいので、うなぎ屋で一般に使われる呼び方で見当をつけておきます。店の公式の説明ではなく、あくまで一般的な呼び方です。
| 串の名前 | 部位(一般的な呼び方) | 写真では |
|---|---|---|
| きも焼き | 肝(内臓) | 3本盛りの1本。きゅうりの漬物が添えられていた |
| レバー焼き | 肝の一部 | 3本盛りの1本 |
| 八幡巻 | ごぼうをうなぎで巻いたもの | 3本盛りの1本 |
| えり焼き | 頭に近い部分 | 1本だけを寄せて撮影 |
| 白焼き・蒲焼の盛り合わせ | 身 | 2本を同じ皿に |
頼む順番に決まりはありません。それでも、違いをたどりたいなら、味の薄いものから濃いものへ進むほうが分かりやすいと思います。白焼きや八幡巻から入って、きも焼きやレバー焼きへ。締めはうな丼。この流れが組み立てやすそうです。
肝の串が目当てなら、そこから頼んでも構いません。串は1本ずつ単価が手頃なので、様子を見ながら足していけるのがこの店の気楽さです。
串の種類はその日の仕入れとさばいた量で変わるようです。狙っている串があるなら早い時間に行くほうが確実です。売り切れ次第終了という紹介や口コミが多い店なので、遅い時間は空振りもあり得ます。
口コミで見かける声
食べログ、Googleマップ、Yahoo!マップに投稿された口コミを数十件読むと、川勢の評価にはいくつか共通した傾向があります。食べログには50件を超える口コミが集まって評価は3.3前後、Yahoo!マップでは4点台後半という高めの評価です。全体に評価は高いのですが、荻窪時代から通っている常連ほど厳しい目で見ている面もあって、絶賛一色ではないところがこの店らしいところです。点数の分布を見ると、何度も訪れているとみられる常連から満点近い評価が続く一方で、荻窪時代と比べて星ひとつ台をつけている口コミも1件ながらあり、評価の幅はやや広めです。
味について
いちばん多く触れられているのは、蒸してからじっくり焼き上げる関東式の調理による身のやわらかさです。「ほろりととろける」といった表現で身のほぐれ方をほめる口コミが目立ち、香ばしく焼き上げたタレの風味をほめる声も多く見られます。串焼きについては、きも焼きやえり焼き、ヒレやバラといった希少部位を扱っている点をほめる口コミが目立ち、うな丼だけでは分からない部位ごとの違いを楽しめることを魅力に挙げる人が少なくありません。タレは見た目より薄めと感じる人もいますが、それを「くどくなくて良い」と好意的に受け止める口コミもあります。
一方で、荻窪時代から食べ続けている常連のなかには、移転後にご飯の量が減った、以前ほどの満足感がないと感じたという厳しい口コミも一部あって、味そのものより量や仕上がりの一貫性で評価が分かれています。移転前の店を知らない人からはおおむね満足度の高い声が多く、比べる相手を持っているかどうかで受け止め方に差が出ている印象です。定番のうな丼や串焼きのほかに、味噌漬けなど品書きに載らない一品を出すことがあるという口コミもあり、常連ほどそうした一品の有無を楽しみにしているようです。
接客について
接客は評価が分かれる項目です。職人気質の店主の対応に感動したという口コミがある一方で、ぶっきらぼう、無愛想に感じたという口コミも見られます。うなぎを焼く専門店らしい職人肌の接客を好意的に受け止める人と、もう少し丁寧な接客を期待する人とで、受け止め方が違うようです。
待ち時間の管理については、ウェイティングボードに記帳する方式になったことで、炎天下や寒い時期に外で立って待たなくてよくなったと評価する口コミが複数あり、移転後の運営面の改善として好意的に受け止められています。会計が現金のみであることに触れる口コミも見られるので、来店前に知っておくとよさそうです。ディナーは電話予約に応じてもらえたという口コミがある一方、ランチタイムと土曜日は予約を受け付けていないという情報もあり、曜日や時間帯で予約の取りやすさが変わることも口コミから読み取れます。
混雑と行列について
いつも行列ができる人気店だという点は、口コミでほぼ共通して触れられています。開店前から常連客が並んでいる様子や、ランチタイムに30分から1時間ほど待ったという報告が多く、土曜日の13時台でも数人待ちだったという口コミもあります。うなぎは仕入れ量に限りがあるため売り切れ次第終了となる点も繰り返し出てきて、確実に食べたいなら早めの時間帯を狙うべきだという声が目立ちます。
逆に、雨の日や閉店間際は待たずに入れることがあるという情報もあり、時間帯によって混み具合にかなり差があるようです。ランチタイムの予約は受け付けていないという口コミもあり、並ぶ前提で訪れている人が多いこともうかがえます。移転してしばらくは、荻窪時代からのファンが様子を見に来る動きと、西荻窪で新しく知った人が訪れる動きが重なって、行列がより長くなっていたと振り返る口コミもありました。
値段について
価格への評価は総じて高く、「この値段でこの味は驚き」という趣旨の口コミが繰り返し見られます。ランチのうな丼が1,400円から1,800円程度で食べられる点や、串焼きを含むセットが2,100円前後で出ている点が、都内のうなぎ店としては破格だと受け止められています。うなぎの価格が全国的に上がっている状況を踏まえたうえで、この内容をこの価格で続けていること自体を評価する口コミもあります。
ディナーでは串焼きを数本つまみながら日本酒を楽しみ、最後にうな丼や白焼き丼で締めるという使い方の口コミが多く、単品の安さだけでなく一晩の飲食としての満足度も評価されているようです。串焼きは1本ずつの単価が手頃なので、懐具合に合わせて本数を調整しやすい点をほめる口コミもあり、うな重だけの専門店に比べて予算の幅を広げやすい店だと感じている人が多いようです。
店内の様子と客層について
移転後の店内については、新しく明るくきれいになったという口コミが多く、テーブル席が増えて以前より使いやすくなったという声も見られます。一方でカウンター中心の造りは残っていて、昭和レトロな雰囲気を懐かしむ口コミもあります。混雑時は席が手狭に感じる、荷物の置き場に困るといった指摘も一部にありました。
客層としては、荻窪時代からの常連が移転後も通い続けている様子がうかがえるほか、カウンターで一人静かに一杯やる使い方と、テーブル席で家族やグループが食事として楽しむ使い方の両方が見られます。何度も通っているとみられる口コミでは「毎日でも来たい」という声もあり、リピーターの多さを裏づけています。年齢層は幅広く、仕事帰りに一人で立ち寄る人から、家族で早めの時間に来る人まで見られ、うなぎ専門店としては間口の広い客層をつかんでいる店です。
写真やSNSでの触れられ方
口コミには、串焼きの盛り合わせやうな丼の写真を添えて投稿しているものが多く、部位ごとに焼き色や形が違う串を並べて撮った写真が目を引きます。うな丼そのものより、串焼きの種類の豊富さを写真で伝えようとする投稿が目立つのも、この店らしい傾向です。移転直後には、新しくなった外観や店内の写真とともに「荻窪の名店がここに」という趣旨で移転を報告する投稿も複数見られ、地域のグルメ好きのあいだで移転自体が話題になっていたことがうかがえます。
全体を見渡すと、蒸してから焼く身のやわらかさと希少部位の串焼き、価格の安さについては口コミの評価が高くそろっている一方、接客の印象や移転後の量・満足感については人によって受け止め方に幅があります。荻窪時代からの老舗としての実績を知ったうえで訪れるか、西荻窪の新しい店として先入観なく訪れるかで、感じ方が変わってくる店のようです。それでも、行列に並ぶ手間を差し引いても訪れる価値があると感じている人が多いことは、口コミの件数と評価の高さから見て取れます。初めて行くなら、売り切れと待ち時間の両方を見込んで、時間に余裕を持って向かうのがよさそうです。
店の場所と営業時間の確かめ方
- 店名: うなぎ川勢
- 住所: 東京都杉並区西荻北3-13-18(駅の北側。号外NET 杉並区、食べログ)
- アクセス: JR中央線・総武線 西荻窪駅から徒歩3分(食べログ)
- 席: 28席。カウンター8席とテーブル席(食べログ)
- 予約: 電話で可、昼と土曜は不可(食べログ)
- 支払い: 現金。カード、電子マネー、QRコード決済は不可(食べログ)
- 開店: 2026年3月6日(号外NET 杉並区、食べログ)
- 営業時間・定休日・電話番号: 店の公式サイトや公式SNSがないため、出かける前に店に確かめてください
いずれも2026年11月3日に見た掲載情報で、店の公式の発信ではありません。グルメ媒体にはランチとディナーの時間が載っていることがありますが、売り切れ次第終了とする紹介が多い店なので、時間そのものより「その日の分が残っているか」のほうが問題になります。
支払いは現金のみという口コミも複数あります。現金を用意して行くほうが安心です。
初めて行く人が迷いそうなこと
荻窪の店とは別の店ですか
同じ店です。号外NET 杉並区によると、荻窪北口駅前通り商店街の店を2026年1月で閉め、3月6日に西荻窪で営業を再開しました。食べログにも上荻1-6-11からの移転と書かれていて、口コミには荻窪時代と比べた書き込みも見られます。
串焼きにはどんな種類がありますか
きも焼き(肝)、レバー焼き(肝の一部)、八幡巻(ごぼうをうなぎで巻いたもの)、えり焼き(頭に近い部分)、白焼きと蒲焼の盛り合わせを頼みました。1尾から少ししか取れない部位が多いので、その日の仕入れとさばいた量で種類が変わるようです。
どんな順番で頼むのがよいですか
決まりはありません。味の薄いものから濃いものへ進めると違いが分かりやすいので、白焼きや八幡巻から入り、きも焼きやレバー焼きへ進み、締めにうな丼という流れが組み立てやすいと思います。
うな重やうな丼だけでも入れますか
入れます。別の日にはうな丼と肝吸いだけを頼みました。串をつまみながら飲む人が多い店なので、食事だけで済ませるならランチの時間帯のほうが落ち着くと思います。
予約はできますか
予約について店が公表した案内はありません。食べログの店舗情報(確認日2026-11-03)では、電話で予約でき、昼と土曜は不可とされています。口コミにも同じような声があります。営業時間や定休日とあわせて、店に直接確かめてから向かうのが確実です。売り切れ次第終了の店なので、遅い時間は避けたほうが無難です。
西荻窪にはほかにうなぎの店がありますか
うな重を中心にした「うな藤」があります。串焼きを目当てにするなら川勢、うな重をグレードで選びたいならうな藤、という使い分けになります。
出典
- 店の公式サイト・公式SNS: 見当たりません(確認日2026-11-03)。営業時間・定休日・電話番号は店の発表がないため載せていません
- 荻窪からの移転、再開の日、1986年創業、住所: 号外NET 杉並区 https://suginami.goguynet.jp/2026/01/15/kawase/ と https://suginami.goguynet.jp/2026/03/09/kawase-nishiogikubo/ (確認日2026-11-03)
- 移転の表示、住所、アクセス、席、予約、支払い、開店日: 食べログ「川勢」 https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13318901/ (確認日2026-11-03)
- 口コミ・点数・件数: 食べログ、Googleマップ、Yahoo!マップ(点数と件数は口コミを読んだ時点のもの)
- 串の部位の説明: うなぎ屋で一般に使われる呼び方で、店の公式の説明ではありません
- 写真と注文した品: 実際に注文したときのもの
西荻窪で食べるなら、ほかにも
西荻窪駅の周辺で取り上げている店です。回転寿司から純喫茶、おでん、焼肉、タコスまで、ジャンルの違う店が徒歩圏に集まっています。