店のInstagramには「昼は定食屋、夜は居酒屋としても営業しています」とあります。西荻窪南口の沖縄料理店「星の浜食堂」です。
定食屋としての顔がちょっと面白くて、唐揚げ定食のご飯を50円足して「じゅーしー」に、味噌汁を100円足して「ソーキそば」に組み替えられます。泡盛の棚もずらりと並ぶ店で、その組み替えた定食を食べてきました。
- 唐揚げ定食をソーキそば・じゅーしーに組み替えられる
- 卓上の紅生姜は、料理が来る前につまむと辛い
- 泡盛の棚がとにかく多い
- 沖縄そばが「そば」を名乗れる理由(1978年10月17日の承認)

唐揚げ、ソーキそば、じゅーしーの三つがそろった定食です。トレーにはサラダと小皿ものっています。
唐揚げ定食を沖縄仕様に組み替える
ベースは唐揚げ定食です。ご飯を50円追加で沖縄の炊き込みご飯「じゅーしー」に、味噌汁を100円追加でソーキそばに変えられます。今回はこの2つとも変更してもらいました。
唐揚げは塩麹系の味付けでうまく、じゅーしーとソーキそばがついて満足感のあるボリュームでした。
ソーキそばの麺はうどんに近い太さと食感で、スープはあっさりしていながら出汁がしっかり効いていてうまいです。
150円の追加で定食がまるごと沖縄になる、と考えると安いと思います。唐揚げ定食を頼むつもりで来た人も、ここは2つとも変えてしまうのがおすすめです。ご飯と汁物の枠はそのままなので、量が減る心配もありません。
紅生姜は料理が来る前に手を出さないほうがいい
卓上に置いてある紅生姜を料理が来る前につまんでみたら、想像以上に辛かったです。
箸休め的な感覚でいきなり口に入れると驚くので、味の強さを分かった上で少しずつ試すのがよさそうです。ソーキそばのつゆに少量溶かして味の変化を楽しむ食べ方もあるようなので、次に訪れたときは試してみたいと思います。
泡盛の棚と、夜の顔
ボリュームも満点でしたが、印象に残ったのは泡盛の種類の多さです。定番のものだけでなく、珍しい銘柄もかなり揃っていて、お酒を目当てに通いたくなる充実ぶりでした。
つまみのメニューも豊富で、店内には泡盛を飲みながらつまみを何品も頼んでいるグループもいました。
店のInstagramが「昼は定食屋、夜は居酒屋としても営業しています」と書いているとおりで、昼に定食を食べに来た人と、夜に飲みに来る人とで、見える店の顔が違います。昼の定食だけで帰るのはもったいない店かもしれません。店内の様子や料理の写真はInstagram(@okinawahoshino)で見られます。
そば粉を使わないのに「そば」と呼べる理由
沖縄そばは、そば粉ではなく小麦粉で作る麺料理です。豚骨とかつお節でとっただしに、三枚肉やソーキ(骨付き豚肉)、かまぼこ、紅生姜をのせるのが定番とされていて、麺は縮れのない平打ちが多く、店によってはうどんに近い太さや食感になることもあります。だしの取り方や麺の太さに店ごとの個性が出やすいジャンルです。
そば粉を使わない麺が、なぜ「そば」を名乗れるのか。沖縄県公文書館の解説によると、沖縄そばは小麦粉・食塩・かん水を原料とし、製法上は中華めんに分類されます。日本復帰後の1976年、公正取引委員会は、蕎麦粉を30パーセント以上混ぜていない沖縄そばを「そば」と表示することはできないとしました。地域で親しまれてきた呼び名の存続を求めて沖縄生麺協同組合が運動した結果、1978年10月17日に、生めん類の表示のきまりの中で、公正取引委員会から「本場沖縄そば」が正式に承認されます。この日を記念して、組合は1997年に10月17日を「沖縄そばの日」としました。
じゅーしーは沖縄の言葉で炊き込みご飯のことで、豚肉やかつおだし、干し椎茸などを入れて炊くのが一般的です。汁気の少ない硬めの「クファジューシー」と、雑炊状の「ヤファラジューシー」に分けて呼ばれることがあり、沖縄そばの店ではセットや脇の一品として置かれていることが多い料理です。定食のご飯をじゅーしーに変えられるのも、沖縄料理店ならではの楽しみ方だと思います。
食べた人たちの声
食べログの評価は3.46点、口コミ308人(確認日2026-11-03)。Yahoo!マップでは3.91〜4.01点(30件台の口コミ、2026年9月時点)と、サイトによって評価はやや違うものの、おおむね高い評価が集まっています。Googleマップやフォートラベル、Rettyなど複数のサイトの口コミをあわせて読むと、味・接客・混雑・コスパについて、おおむね共通した傾向が見えてきます。
味
ソーキそばは「出汁がうまい」「とろとろで香ばしい」という評価が多く、中でも炙りソーキを評価する声が目立ちます。「ほろほろのソーキ肉と塩味の効いた汁が疲れを癒やしてくれる」という趣旨の口コミもあり、じゅーしーとの組み合わせの相性を評価する声も見られます。沖縄そばについては「見た目よりもあっさりしている」「豚骨と鰹のだしが効いている」といった声が多く、太めの麺の食感を評価するコメントもあります。ラフテーは「本場の味で妥協がない」「脂身が甘くて美味しい」と評判で、じゅーしーやゴーヤチャンプル、グルクン唐揚げなど沖縄料理全般について「何を食べても安定して美味しい」という口コミが目立ちます。一方で「感動するほどの驚きの味ではなく、日常的に食べたくなる家庭的な味」という評価もあり、派手さよりも落ち着いた満足感を評価する声が多い印象です。
今回食べた唐揚げについても、塩麹系の下味の効いた味付けは口コミの傾向と近く、じゅーしーとソーキそばを合わせて注文する食べ方は人気メニューの組み合わせといえそうです。
定食の種類
沖縄そば以外の定食についても好意的な口コミが多いです。ゴーヤチャンプルー定食は一番人気と書かれることが多く、苦味とボリュームのバランスを評価する声が目立ちます。タコライスやジーマミー豆腐の天ぷらなど、沖縄ならではのつまみや定食を評価する口コミも見られ、メニューの幅広さそのものを魅力に挙げる声もありました。メニュー表が分厚いという紹介もあり、何度行っても違う料理を楽しめる点をリピートの理由に挙げる声があります。
接客と店内
「気取らない家庭料理の店」「温かみを感じる」という評価が多く、スタッフの対応についても「丁寧」という声が見られます。かりゆしウェアを着たスタッフや、沖縄民謡が流れる店内について「入った瞬間に沖縄にいるような感覚になる」「オシャレな空間」といった口コミもあり、内装や演出も含めて雰囲気を評価する声が目立ちます。地元の常連に長く親しまれている店という趣旨の口コミも見られ、カウンター席で一人でも気軽に使いやすい点を評価する声もありました。
混み方
ランチタイムは「お客様がひっきりなしに来店する」というほど繁盛しているという口コミがあり、「満席で少し待った」「並んで10分ほど待った」という声も見られます。一方で「並ばずに入れた」というタイミングもあるとの口コミもあり、時間帯によって差があるようです。ランチ時の混雑を「ネギ待ち」とユーモラスに表現する口コミもあって、繁盛ぶりが伝わってきます。休日は特に混みやすいとの声もあり、確実に座りたい場合は時間帯をずらすとよさそうです。
値段
定食は980〜1,080円前後で「リーズナブル」「ボリューミー」という評価が多く、ランチは999円以下、夜は2,000円前後という価格帯を手頃と感じる口コミが目立ちます。生ビールの値段を評価する声もあり、酒類も含めて全体にコストパフォーマンスのよさを挙げる口コミが多いです。ランチタイム以外でも定食が食べられる点を評価する声もあり、遅い時間まで定食価格で食事ができる便利さを魅力に挙げる口コミも見られました。
泡盛と飲みもの
沖縄料理店らしく、オリオンビールや泡盛の充実ぶりを評価する口コミが多いです。「平日の昼から飲める」「ビールを飲みながら通いたくなる」という声が見られます。カウンターに並ぶ泡盛のボトルや提灯といった内装も、沖縄らしい雰囲気づくりに一役買っているとの口コミがありました。古酒(くーす)を含めた品揃えの厚さを挙げる声もあり、定番の銘柄だけでなく飲み比べを楽しめる点を評価する口コミも見られます。
客層と使われ方
「女性一人でも入りやすい」という声から、一人客・家族連れ・グループまで幅広い客層が使っている様子がうかがえます。「昼飲み」「サウナの後の食事に」といった使い方を挙げる口コミもあり、食事目的と、お酒を楽しむ目的の両方に応えられる店として評価されています。遅くまで開いていることを活かして、飲み会の締めや遅い時間の食事に選ぶ声もあり、時間帯を問わず沖縄気分を味わえる店として親しまれている様子が、口コミ全体から読み取れます。
口コミ全体の傾向
複数のサイトの口コミを横断して読むと、「派手さより日常使いのしやすさ」が高い評価につながっているという構図が見えてきます。沖縄そばやゴーヤチャンプルーといった定番料理を安定して美味しく出している点、そして価格帯が手頃である点が、リピーターを生んでいる大きな理由のようです。加えて、かりゆしウェアや沖縄民謡、泡盛のボトルといった内装や演出も、味とは別の軸で店の評価を押し上げています。不満として挙がるのはランチタイムの混雑や待ち時間くらいで、致命的な弱点を指摘する口コミはほとんど見当たりません。西荻窪駅からの行きやすさと遅くまでの営業を組み合わせて、食事目的でもお酒目的でも使いやすい店として定着している様子がうかがえます。
メニューと値段の見方
この日の定食は、唐揚げ定食をベースにじゅーしー(+50円)とソーキそば(+100円)に変更したものです。定食のほかに、つまみのメニューもたっぷりあります。そのほかの定食やつまみの値段はグルメ媒体ごとに書き方が違うので、来店時のメニューで確かめてください。
行く前に迷いそうなこと
夜遅くや朝まで開いていますか?
店のInstagramには「昼は定食屋、夜は居酒屋としても営業しています」とあります。閉店の時刻や定休日は店の発信に出ていないので、深夜や早朝に向かうときは、店のInstagramで最新の様子を見るか、店に確かめてから出かけてください。
混雑する時間帯はありますか?
口コミによると、夜は泡盛とつまみを楽しむ人で賑わう時間帯があるようです。ランチタイムも定食目当ての人が多いとされているので、確実に座りたい場合は少し時間をずらすか、前もって店に状況を聞いておくと安心です。
駐車場はありますか?
店の発信に専用駐車場の案内はなく、食べログの掲載では駐車場なし、近くにコインパーキングありです(確認日2026-11-03)。店のInstagramでは西荻窪南口と案内されているので、電車で行くのが確実です。
予約はできますか?
店内はカウンター席とテーブル席があり、食べログの掲載では予約不可です(確認日2026-11-03)。人数が多いときや確実に使いたいときは、前もって店に聞いておくと安心です。
支払い方法は何がありますか?
店の発信には出ていません。食べログの掲載では、カード、電子マネー、QRコード決済(PayPay)が使えるとあります(確認日2026-11-03)。使いたいものが決まっている場合は、注文前に店の人に確かめてください。
泡盛はどのくらいの種類がありますか?
定番の銘柄から珍しい銘柄まで棚にずらりと並んでいて、口コミでは古酒(くーす)を含めた品揃えの厚さを挙げる声があります。数は店で聞いてみてください。飲み比べを楽しみたい人は、好みの飲み方(ロック・水割り・お湯割りなど)を伝えて選んでもらうのもよさそうです。
店内の雰囲気はどんな感じですか?
泡盛の瓶がずらりと並び、来店時はつまみを何品も頼むグループもいました。口コミでは、かりゆしウェアのスタッフや沖縄民謡が流れる店内に触れる声が多いです。店内の写真は店のInstagramで見られます。
一番人気のメニューは何ですか?
口コミではゴーヤチャンプルー定食を挙げる声が目立ちます。このほかソーキそばやタコライス、ジーマミー豆腐の天ぷらなども評判のメニューです。
ランチだけの利用もできますか?
店のInstagramが「昼は定食屋」と書いているとおり、定食メニューがそろっているので、昼に食事だけで寄る人も多いようです。今回の唐揚げ定食のように、ご飯やそばを組み替えて注文できるのも定食の特徴です。
唐揚げもソーキそばもじゅーしーも、それぞれしっかりした味でうまいと感じました。
定食を組み替えられる気軽さと、泡盛の棚の厚さ。昼と夜で顔が変わる店なので、定食のあとは夜の顔も見てみたくなります。
店の情報
| 店名 | 星の浜食堂 |
|---|---|
| 住所 | 東京都杉並区西荻南3-9-8(食べログの掲載、確認日2026-11-03) |
| アクセス | 西荻窪駅南口(店のInstagramの案内)。食べログの掲載では駅から78m、徒歩30秒 |
| 席 | 19席(カウンター7、テーブル12。食べログの掲載) |
| 店の発信 | Instagram @okinawahoshino |
| 営業時間・定休日 | 店の発信に出ていないので、出かける前に店に確かめてください |
| 支払い | カード、電子マネー、QRコード決済(PayPay)が使える(食べログの掲載) |
| 駐車場 | なし、近くにコインパーキングあり(食べログの掲載) |
出典
- 店の自己紹介(西荻窪南口、昼は定食屋・夜は居酒屋): 星の浜食堂 Instagram https://www.instagram.com/okinawahoshino/ (確認日2026-11-03)
- 沖縄そばの原料と分類、1976年の公正取引委員会の判断、1978年10月17日の「本場沖縄そば」の承認、1997年の「沖縄そばの日」: 沖縄県公文書館「1978年10月17日 『沖縄そばの日』の由来」 https://www.archives.pref.okinawa.jp/news/that_day/4923 (確認日2026-11-03)
- 住所、徒歩の距離、席、予約、支払い、駐車場、評価: 食べログ「星の浜食堂」 https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13201690/ (確認日2026-11-03)
- 口コミの傾向、Yahoo!マップの評価: 食べログ、Yahoo!マップ、Googleマップ、フォートラベル、Rettyの公開口コミ(2026年9月に閲覧)
- 定食の組み替えの追加料金、紅生姜、泡盛の棚、店内の様子: 来店時のメニューと店内
西荻窪で沖縄料理以外も見ておきたい方は、西荻窪のグルメ10選に10軒載っています。
西荻窪のほかの店
西荻窪駅の周辺で取り上げている店です。うなぎ、回転寿司、純喫茶、おでん、和菓子、焼肉。昼の定食のあとでも、夜の飲みの前でも寄れる顔ぶれです。
- 川勢(西荻窪の老舗うなぎ店、串焼きとうな丼)
- 天下寿司 西荻窪店(回転寿司)
- それいゆ(1965年創業の純喫茶、チョコレートバナナパフェ)
- 西荻RISE(自家製パスタバル)
- 田毎のおでん
- うな藤のうな重
- やきとり戎 西荻窪南口店
- 越後鶴屋(和菓子・食べログ百名店)
- はつね(老舗ラーメン店)
- Tea&Cake Grace(紅茶専門カフェ)
- 五鉄(焼肉)
- 日高屋 西荻窪南口店のニラレバ炒め定食
- パーラータコスタコス(タコス専門店)
営業時間や価格は変わることがあります。来店前に店頭の表示や店の発信で最新の情報を確認してください。